PROJECT 02

大橋川
東本町地区改良外工事

STORY

国土交通省が数十年かけて取り組んでいる斐伊川・神戸川治水事業。松江土建は、斐伊川放水路の建設や河川の水門の新設など、さまざまなプロジェクトに関わっています。
大橋川改修事業もその一つ。2021年6月から始まった大橋川東本町地区改良外工事では、新たな堤防の基礎部分になる地盤改良を行っています。

MEMBER

福間翔太
土木部|2003年入社

作業所長。道路、橋、河川改修など公共事業に幅広く携わる。

小笹涼平
設計・IT推進部|2009年入社

ICT業務課主任。3次元モデルや動画の制作などCIM活用を担当。

安部和
土木部|2021年入社

工業系の高校・大学を経て入社。工事課で施工管理を担当。

CHAPTER01

水の都・松江の安全と憩いの創生、その基礎を造る

斐伊川・神戸川治水事業の3つの柱「志津見・尾原ダム」「斐伊川放水路」「大橋川改修と中海・宍道湖の湖岸堤」。大橋川の拡幅・堤防の建設に関連する工事は、松江土建が長年携わっている事業です。くにびき大橋近くの東本町エリアの地盤改良もその一つ。護岸のない部分に新たな堤防を築くため、杭を打ちセメントで地盤を造っています。

完成後は次の工事を担当する業者へバトンタッチし、堤防の建設がスタートします。完成後は市民が水辺の風景を眺めたり、ウォーキングやランニングなども楽しめる親水域の役割も備えた堤防になる予定。この地盤改良は、〝防災〟の機能を持つインフラとともに、〝水辺の憩いの場〟の基盤を造る工事でもあると言えるでしょう。

comment

入社して20年近く公共事業に携わってきました。事業を経験するたび〝現場〟に育てられていると感じます。その都度学びがあり、積み重ねによって成長できるんです。 松江土建は大橋川の治水事業に今後も関わり続けます。全ての工事が終わる頃、私は定年退職しているかもしれませんね。長い年月をかける、意義のある工事だと感じます。

CHAPTER02

3Dによる可視化で生産性を向上し、
近隣住民の安心にもつなげる

土中など不可視部分が多い土木工事。近年は生産性や安全性の向上のため、3Dで可視化するCIM(Construction Information Modeling / Management)の導入が進んでいます。今回の地盤改良では、図面、部材の寸法、作業工程などを集約した3Dデータを作成。地上からは目視できない土中の工事や、複雑な形状の部材などが映像で確認可能に。また、3Dデータを元に着工から完成までの動画を作成。現場周辺の住民の方々への説明などに活用しています。工程や完成図が2Dの図面より格段にわかりやすく、安全と信頼の担保に役立っています。

comment

土木部から設計IT推進部に異動になり、3Dデータの制作を担当するようになりました。もともとパソコンが苦手だったので戸惑うこともありましたが、外部研修など学ぶ機会を得られ、徐々に技術を習得してきました。今後は動画制作のスキルを磨き、よりわかりやすい映像を住民説明などに活用していきたいです。
国土交通省は2023年までに公共工事業の原則CIM・BIM化を掲げています。設計IT推進部だけでなく、多様なセクションで活用していきたいです。

CHAPTER03

デジタル化による生産性向上とともに、
守り続ける〝人のチカラ〟

松江土建は施工管理を担当し、掘削や杭打ちなど現場の作業は協力会社と連携して実施。3Dデータの導入によって打ち合わせや工程管理がスムーズになり、指示系統が細分化され安全性が向しました。作業のスタートラインである調査から施工、完成後の維持管理までデータが引き継がれていくため、作業が簡素化され生産性も高まります。
CIM化により効率化が進んでいますが、実際の工事に携わるのが〝人〟であることに変わりはありません。安全管理、進捗確認、健康状態の把握などのため、目視や日々のコミュニケーションを大切にしています。

comment

施工管理の仕事をしていた父の影響でこの道を志し、高校・大学で土木分野を学びました。地域の暮らしを大きく変えることができるのが、公共事業の魅力だと思います。
初めて大きな現場に入り、今はようやく工程と完成のイメージがリンクしてきたところです。協力会社の方達の皆さんに教わり、かわいがられ、育ててもらっている毎日です。